行事開催報告

2017年度インフラツーリズム「鉄道地下化・新駅工事と関空裏側の探検ツアー」開催報告

 土木学会関西支部市民幹事会では、2017年8月9日(水)に小中学生を対象にインフラツーリズムを開催いたしました。「鉄道地下化・新駅工事と関空裏側の探検ツアー」と題して、JTB西日本、大阪市、関西エアポート株式会社、西日本旅客鉄道株式会社のご協力の元、23名の皆さまにご参加いただきました。
 今年度は大阪の最後の一等地と言われる「うめきた地区」の開発に合わせて工事が進められている「東海道支線地下化・新駅工事」を見学した後、関空アクセス特急「はるか」で関西空港に移動し、関空裏側の探検を行いました。
 これらの見学を通じて交通インフラを更に便利にするためのプロジェクトが計画されていること、完成したインフラに多くの方がご利用され、私たちの生活にかかせないものになっていることを実感して頂きました。

当日の様子・開催報告(画像をクリックすると詳しくご覧いただけます)

参加者のアンケート結果(画像をクリックすると詳しくご覧いただけます)

鉄道地下化・新駅工事の見学

   大阪駅に集合し、うめきた地区1期開発で整備されたグランフロント大阪を見学しながら徒歩で「東海道支線地下化・新駅工事」の工事現場に向かいました。
(1)概要の説明
 まず、現場事務所で西日本旅客鉄道株式会社の担当者から、工事の概要を説明して頂きました。
(2)完成したトンネルの見学
 この事業で最も工事が早く進んでいる箇所を見学させて頂きました。将来、電車が走るトンネルの中を歩くことは今しかできないため、大変貴重な経験になりました。
 現場では遮水シートに落書きコーナーを設けて、子供たちに絵や感想などを書いて頂きました。この落書きは参加者の皆様の思い出とともに、完成後も地面の中で残り続けます。
(3)駅部トンネル工事の見学
 駅部の工区までは工事ヤード内を歩いて移動しました。途中、掘削した土の量やうめきた地区の歴史について、クイズ形式で教えて頂きました。
 新駅の工事現場はまだ掘削中ですが、駅部分のトンネルが大きいことや大阪駅のすぐそばにあることを実感できたのではないかと思います。

関西国際空港への移動

 「鉄道地下化・新駅工事」の現場見学後は、JR京都線の電車で、一旦、新大阪駅に向かいました。関空に向かう特急「はるか」は、現在は大阪駅を通らないため、遠回りをする必要があります。地下化と新駅の完成によりもっと便利になることを実感しました。
 特急「はるか」が新大阪駅を出発してすぐに、見学した工事現場が見えてきました。現場を案内頂いた皆様、土木学会スタッフがプラカードを持って並んで手を振って見送って頂いており、車内の参加者の皆様には大変喜んで頂きました。

関空裏側の探検

   関空裏側の探検は、これまでも大変好評を頂いており、今年度もこれを楽しみに参加された方が多くいらっしゃいました。
(1)概要の説明
 まず、関空の会議室で関西エアポート株式会社の担当者から関西国際空港の概要をクイズ形式も織り交ぜながら、分かり易く説明して頂きました。大人の方も関空の意外な一面を知ることができたのではないかと思います。
(2)関空の施設見学
 普段絶対に立ち入ることのできない場所を特別に見学させて頂き、参加されたお子様だけではなく、大人の皆様も大興奮だったようです。特に、空港消防所や第2ターミナルの見学では消防車や航空機を間近に見ることができ、貴重な経験とたくさんの思い出ができたとの感想が多く寄せられました。

参加者のみなさまへ

 当日は大変暑い中ではありましたが、皆様のご理解とご協力により、無事ツアーを終えることができました。心よりお礼申し上げます。
 皆様より頂いたご意見については、今後の学会行事や企画に活用させて頂きます。
 土木学会では、この他にも多くの見学会を企画・開催しております。また、皆様にお会いできる日を楽しみにしております。今回は、ご参加頂き有難うございました。

見学先関係者のみなさまへ

 今回のインフラツーリズム「鉄道地下化・新駅工事と関空裏側の探検ツアー」の開催にあたり、大阪市様、関西エアポート株式会社様、西日本旅客鉄道株式会社様、施工会社様には大変お世話になりました。
 「鉄道地下化・新駅工事現場」及び「関空裏側」の見学にあたり、小学生にも分かりやすい説明資料の作成や見学ルートの整備、当日の説明・誘導など、万全の準備をして頂いたことに感謝申し上げます。
  参加者の皆様には、インフラの重要性を認識して頂くとともに、土木に興味を持って頂いたのではないかと思います。
今後とも土木学会活動に、ご支援ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。

Print Friendly, PDF & Email

-行事開催報告
-,