行事開催報告

2016年度 一般市民対象見学会「明石海峡大橋とまもる技術の見学会」開催報告

行事名 一般市民対象見学会「明石海峡大橋とまもる技術の見学会」
主催 土木学会関西支部
協力 本州四国連絡高速道路(株)、(株)ブリッジ・エンジニアリング、阪神高速道路(株)、阪神高速技術(株)、国立明石工業高等専門学校
日時 2016年10月29日(土)13:00~17:30
参加者数 81名
資料

はじめに

 土木学会関西支部市民幹事会では、2016年度の一般市民見学会を「明石海峡大橋とまもる技術の見学会」と題して、本州四国連絡高速道路(株)、(株)ブリッジ・エンジニアリング、阪神高速道路(株)、阪神高速技術(株)、国立明石工業高等専門学校のご協力を得て実施しました。
 本年は、関西を代表する土木構造物である明石海峡大橋と、橋を長期にわたり健全に維持管理していくための技術とふれあえるような見学会でした。
 明石海峡大橋では、高さ300mの塔頂からの見学をはじめ、点検や維持を実施するための作業車などの設備を見学していただき、世界一の支間長を誇る橋梁を体感していただきました。また、まもる技術の見学では、昨今の維持管理の重要性が叫ばれる中、橋の診断技術に関する最新の装置等にふれていただき、土木技術の魅力をお伝えできた見学会になったと思います。

明石海峡大橋

 まずはじめに建設に至った背景、明石海峡大橋の概要、建設時に発生した阪神淡路大震災が橋に与えた影響、橋ができたことによる効果、橋に添架されている電気・通信・水道などのライフラインなど概要説明を行いました。
 その後、淡路島側の橋台内で建設工事のDVD鑑賞、3P主塔までの1kmの管理路をウォーキング、高さ300mの塔頂と維持管理をするための作業車へ乗車するなどの体験をしていただきました。また、管理路のウォーキングでは添架されているライフラインを直接見ていただき、作業車では橋を管理するための点検方法や作業車の必要性を、そして塔頂ではケーブル送気設備などの防錆に対する技術紹介など、橋の維持管理について理解を深めていただくとともに、明石海峡大橋のスケールの大きさを体感していただきました。

まもる技術

 JB本四高速舞子ビル内にて、以下の4つの技術についてスライドや実物・模型などを用い、また最新の計測装置に直接ふれながら、ていねいに分かりやすく説明していただきました。参加された皆様からは活発な質問をされるなど、まもる技術の必要性などの理解が深まったと思います。

  1. 赤外線を用いたUリブ鋼床版の亀裂検出技術
  2. 高速道路を走行しながら、道路の診断を行うドクターパト
  3. スマートフォンを使った橋の部材の振動測定&伸縮装置異常音検知
  4. コンクリート内部の鉄筋や亀裂を3次元的に検出する超音波トモグラフィー

参加者のみなさまへ

 この度は、一般市民見学会「明石海峡大橋とまもる技術の見学会」にご参加いただきありがとうございました。皆さまのご協力により無事に見学会を終えることができましたこと、心より御礼申し上げます。
 皆さまよりいただいたご意見につきましては、今後の学会行事や企画に活用させていただきます。
 土木学会では、今回のような見学会を年に2回程度企画しております。また、皆さまに、ご参加いただき、再度お会いできる日を楽しみにしております。
 ご参加いただきありがとうございました!

見学先関係者の皆さま

 本見学会の開催にあたり、本州四国連絡高速道路様、ブリッジ・エンジニアリング様、阪神高速道路様、阪神高速技術様、国立明石工業高等専門学校様におかれては、ご協力をいただきましたこと、本当にありがとうございました。
 明石海峡大橋では、安全に見学いただくための誘導や各種施設の説明、まもる技術の説明では実物等による実演や体験など見学会のために様々な配慮、準備から当日の案内まで多大なるご労力をいただきましたこと、本当にありがとうございました。
 今回の見学会が成功裏に開催できましたこと、あらためまして感謝申し上げます。
 参加の皆さんからは、「楽しかった」「わかりやすかった」等多くの感想をいただいております。
 今後とも土木学会活動に、ご支援ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。

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