地域活動賞

2022年度 土木学会関西支部地域活動賞を決定しました

土木学会関西支部地域活動賞は、土木学会関西支部の活動圏内(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県、福井県)において、土木学会員をはじめ一般市民や学校・自治体・企業等の団体が土木を通じて地域や関西支部の活動圏に貢献している活動等(地域活動)を顕彰し、土木に対する意識の高揚を図ることを目的として、2020年度から新たに設けられた表彰制度です。
 3回目の2022年度は3件のご応募をいただき、選考の結果、3件とも地域活動賞に決定しました。
 地域活動賞の表彰は、2023年5月19日に建設交流館(予定)で開催される「土木学会関西支部総会 表彰式」で執り行われ、楯を授与いたします。
 なお、掲載の記事・写真・図表の著作権は、受賞団体および公益社団法人土木学会関西支部に帰属します。

地域活動賞

【対象活動】  近代土木遺産「三栖閘門」と舟運などの歴史を学び、郷土愛を育む伏見ジュニア河川レンジャーの取り組み 

活動の様子

【活動実施者】
淀川管内河川レンジャー
【主な活動地】
京都府京都市
【活動内容】

淀川管内河川レンジャーは川と地域との良好の関係づくりを目指して活動しています。その一環として、郷土の歴史を学び、郷土を愛する心を育むことを目的とし、2003年より京都市伏見区の小学生(3・4年生)を対象とした総合学習をNPO法人伏見観光協会との連携により実施し、十石船に乗船し、船から川を観察する他、近代土木遺産「三栖閘門」及び資料館の見学を行い、施設が果たしてきた役割や歴史などを伝えています。これらの体験を通じて、地域の子ども達の川の環境保全、伏見の歴史・文化等への興味・関心や理解の向上に貢献しています。

地域活動賞

【対象活動】

ハチゴロウの戸島湿地 整備活動

活動の様子

【活動実施者】
株式会社川嶋建設
【主な活動地】
兵庫県豊岡市
【活動内容】

創業から130年以上、地域社会と共に歩んできた川嶋建設は、2001年から毎年11月に地域貢献活動を行っています。

その一環で、ラムサール条約に登録されたエリア内に特別天然記念物コウノトリの「野生復帰」を目指し、餌場として2009年に豊岡市により整備された「ハチゴロウの戸島湿地」において、湿地を管理するNPO「コウノトリ湿地ネット」と連携し、コウノトリや餌の小魚が寄り付けるための草刈り作業や餌場の整地を毎年地域住民と一緒に社員40~50人体制の人海作戦で行っています。 この取り組みは、河川環境の保全にも役立っています。

地域活動賞

【対象活動】

山田池公園におけるホタルの名所づくり

ホタルの飛翔状況(左上)、清掃活動の様子(右上)、会議風景(左下)、養殖中のホタル幼虫(右下)

【活動実施者】
大阪府営山田池公園 ホタル増殖計画推進会議
【主な活動地】
大阪府枚方市
【活動内容】

大阪府営山田池公園 ホタル増殖計画推進会議は自然豊かな山田池公園において、地域団体や公園ボランティア、学識経験者等との協働により、ホタルが自然繁殖できる環境づくりに取組んでいます。
当公園のホタルから産まれた幼虫の養殖・放流や餌となるカワニナの放流を遺伝子かく乱が生じないよう行う他、人工河川の流水調整、天敵となるザリガニの駆除や清掃・除草といった生息環境づくりも行っています。
公園の魅力を高めるとともに、公園の賑わい創出、地域コミュニティの活性化、地域への愛着醸成へとつなげていくことをめざしています。

過去の受賞活動

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