• 2017年度小中高生対象見学会「自然を体感し、災害に備える!」開催報告

    2017年度小中高生対象見学会「自然を体感し、災害に備える!」開催報告

    土木学会関西支部市民幹事会では、2017年6月10日(土)に2017年度小中高生対象見学会「自然を体感し、災害に備える!」を開催いたしました。
    150名近いご応募をいただき、抽選の結果68名の方々にご参加いただきました。
    土木学会関西支部では、このような見学会を年2回程度(小中高生対象見学会、一般市民対象見学会)を開催しています。
    また、皆さまのご参加いただき、再度お会いできる日を楽しみにしております。

    当日の様子・開催報告(画像をクリックすると詳しくご覧いただけます)

    参加者のアンケート結果(画像をクリックすると詳しくご覧いただけます)

     

    はじめに

       土木学会関西支部市民幹事会では、2017年度の小中高生対象見学会を「自然を体感し、災害に備える!」と題して、京都府 京都大学防災研究所 西松・ケイコン・今井特定建設工事共同企業体(以下 西松JV)のご協力を得て、見学会を実施しました。
     近年、異常気象などにより、大雨が頻繁に降り、河川の氾濫や土石流といった災害が多発するようになってきております。京都大学防災研究所宇治川オープンラボラトリーにおいては、大雨を再現する装置などにより災害を防止・軽減する研究を行っており、今回特別にこの装置などを使い、実際に自然の力を体験していただきました。また、浸水対策として建設中のトンネル工事(桂川右岸流域下水道幹線管渠工事(雨水南幹線管渠))を見学し、工事の目的や将来の災害に備えるための勉強をしていただきました。

    京都大学防災研究所宇治川オープンラボラトリー

     はじめにセミナー室で、京都大学防災研究所所長 中川 一教授より宇治川オープンラボラトリーの概要と体験学習の内容などの説明を受けました。
     その後、浸水ドア開閉体験・豪雨体験・流水階段歩行体験・都市水害のメカニズムの4つの体験・学習をしました。浸水ドア開閉体験では、ドアの向こう側に200mmの水がたまっているだけでもドアを開けるのが難しいことを体験していただきました。豪雨体験では、200mm/hの降雨量の中で、その雨の多さ・強さを体験していただきました。流水階段歩行体験では、地下にいるときを想定して、水の流れに逆らい階段を上って避難することの難しさを体験していただきました。都市水害のメカニズムでは、模型を使って内水氾濫や外水氾濫などの水害が発生する仕組みを学習していただきました。これら4つの体験・学習を通して、水の力の強さと災害時に素早く避難することの重要さを肌で感じていただきました。

    桂川右岸流域下水道幹線管渠工事(いろは呑龍トンネル)

     バスにおいて事業主体の京都府から現在浸水対策が行われている桂川右岸流域下水道雨水対策事業の説明があり、次に施工業者である西松JVの方から見学会の流れなどが説明されました。その後、シールド立坑部・中央制御室・濁水処理設備の3箇所を見学していただきました。
     シールド立坑部では、工事用エレベータを使って立坑下まで降り、シールドマシン発進現場を見学していただきました。工事現場内では、シールドで使用されるセグメントを見ていただき、その大きさや工事の流れについても確認していただきました。中央制御室では、シールドマシンを制御しているモニターなどを見ていただき、実際に掘削で出てきた岩・粘土・木などに触れていただきました。さらに、シールドトンネル内部をビデオで見ていただき、シールドトンネルの施工方法について理解を深めていただきました。濁水処理設備では、その役割の説明の他、泥水の分離実演や裏込材の硬化実演などを見ていただきシールドトンネルの技術に触れていただきました。
     また、シールドトンネルの施工の方法やシールドトンネルと山岳トンネルや開削トンネルの違いについても勉強していただきました。

     

    参加者のみなさまへ

    この度は、小中高生対象見学会「自然を体感し、災害に備える!」にご参加いただきありがとうございました。
    皆さまのご協力により無事に見学会を終えることができましたこと、心より御礼申し上げます。
    皆さまよりいただいたご意見につきましては、今後の学会行事や企画に活用させていただきます。
     土木学会関西支部では、今回のような見学会を年に2回程度(小中高生対象、一般市民対象)企画しております。 また、皆さまに、ご参加いただき、再度お会いできる日を楽しみにしております。
     ご参加いただきありがとうございました!

    見学先関係者の皆さま

       今回の小中高生対象見学会「自然を体感し、災害に備える!」の開催にあたり、京都大学防災研究所宇治川オープンラボラトリーにおきましては京都大学防災研究所の皆様、シールドトンネルの工事では、京都府ならびに西松JVの皆様 に、ご協力いただきましたこと、本当にありがとうございました。当日は小学生や中学生にもわかりやすい資料のご用意や ご説明をいただき、また、見学会のために安全対策をしていただくなど多くのご配慮をいただき、見学会の準備から当日の 案内まで、多大なるご労力とご協力をいただきましたこと、本当にありがとうございました。
     今回の見学会が成功裏に開催できましたこと、あらためまして感謝申し上げます。
     参加の皆さんからは、「楽しかった」「また行きたい」等多くの感想をいただいております。
     今後とも土木学会活動に、ご支援ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。

  • 特別フォーラム~IoTの発展が製造業にもたらす影響~

    特別フォーラム~IoTの発展が製造業にもたらす影響~

    行事名 特別フォーラム
    ~IoTの発展が製造業にもたらす影響~
    -ひと,生産機械から,工場,企業そしてConnected Industries-
    主催 一般社団法人日本機械学会関西支部
    協賛 公益社団法人 土木学会関西支部 ほか
    開催日 2017/9/28
    詳細 主催団体のサイトをご覧ください。
  • ぶら・土木18「写真講座~みなとの中の土木を探そう~」

    ぶら・土木18「写真講座~みなとの中の土木を探そう~」

     本イベントは終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました。
    ぶら・土木は「つながる、伝える、育てる、育つ」をキーワードに、若手土木技術者の交流と技術力の向上を目的とした関西支部のブランチ活動です。
     18回目にあたる今回は写真家(建設部門)の大村拓也氏を再度お迎えし、身近に潜んでいる土木を写真に収める技術を学びます。

    行事名 ぶら・土木18
    「写真講座~みなとの中の土木を探そう~」
    日時 2017年7月8日(土)
    12:30~17:30 (12:00受付開始)
    18:00~ 講師との懇親会 (希望者のみ)
    集合場所 神戸ポートオアシス5階502会議室
    (神戸市中央区新港町5-2)
    ポートライナー貿易センター前駅またはポートターミナル駅より徒歩10分
    JR三ノ宮駅より徒歩18分
    参加条件 土木に興味のある 40歳以下の 方
    ※どなたでもお申込み頂けます
    (土木学会会員以外の方も歓迎します)
    定員 20名
    参加費 無料
    (交通費などは参加者負担・懇親会費は実費負担、3,000円程度)
    申込方法 こちらの参加申込フォームからお申込ください
    当日スケジュール
    12:00 受付開始
    12:30 開会
    12:45 大村先生のレクチャー
    13:30 まち歩き・写真撮影
    16:00 情報整理
    16:30 講評会
    17:30 終了・片づけ
    18:00 懇親会
    20:00 終了・解散
    その他詳細 開催案内チラシ をご覧ください。
    なお、この行事は 土木学会認定CPDプログラム(認定番号:JSCE17-0430)です。
  • 共同研究グループ「老朽化、および更生した下水道管きょの耐震設計法に関する研究」平成28年度報告書

     共同研究グループ「老朽化、および更生した下水道管きょの耐震設計法に関する研究」平成28年度報告書(PDF:約6.8MB)を掲載しました。
     併せて、平成27年度報告書もご覧ください。


    平成28年度報告書の序文より…

     大阪市域の下水道管きょは老朽化が急速に進んでおり、法定耐用年数である布設後50年を経過した管きょが総延長4800kmのうちのおよそ3 割を占める。そのため、老朽管きょの耐震性確保が最重要課題となっており、更生工法による改築更新が鋭意、実施されている。

     一方、日本下水道協会では、東日本大震災を契機として、設計指針である「下水道施設耐震対策指針と解説」(1997,2006)を見直して2014年に改訂版を発行し、さらに設計マニュアルである「下水道施設耐震計算例(管路施設編)」(2001)を2015年に改訂した。一般に下水道管きょは、水道管、ガス管、共同溝などの線状地中構造物に比べて、管材質、形状、口径、埋設深さ、施工法が多種多様であるところに特徴があり、改訂された設計指針(2014)と設計マニュアル(2015)でも対象とする管種は、円形管、ボックスカルバート、シールド管きょを含めて11種類に上っている。

     ところが、この改訂された設計指針(2014)と設計マニュアル(2015)は、旧指針(1997,2006)・旧設計マニュアル(2001)と同様に、土と構造物の相互作用をバネモデルで表す応答変位法を採用しているため、実際とは定性的に異なる管きょの地震時挙動を予測すると推定されること、必ずしも老朽管きょを対象としたものではないこと、大阪市で幹線管きょとして用いられてきた馬蹄形管きょが対象外とされていること、ならびに更生した管きょを対象としていないことなどから、大阪市のように老朽化の比率が高い大都市の下水道管きょに対する適用性は未解明な部分が残っている。

     そこで、老朽化した下水道管きょ、ならびに更生した下水道管きょの断面方向の耐震性の予測手法に関して調査研究を行うことを目的として、土木学会関西支部共同研究グループ「老朽化、および更生した下水道管きょの耐震設計法に関する研究」を組織した。本共同研究グループのテーマは、共同研究グループ設置の目的として記載されている3テーマのうちの「産官学の共同研究テーマ」に該当するものであり、官からは大阪市の下水道担当者がメンバーとして参加し、当調査研究事項に関して、大阪市の現状や抱えている問題点、課題解決の方向性を報告し、産官学が共同して大阪市の老朽管きょ対策、とりわけ耐震化対策の課題解決のための議論を行った。

     平成27年度は、上記の目的を達成するため、健全な管きょを扱っている改訂設計指針(2014)と設計マニュアル(2015)を対象として以下の研究を行った。

    • 下水道管きょの耐震設計法の問題点を整理した。
    • 遠心実験の解析に用いたFEM 解析手法に対して、設計に適用するための改良を施した。
    • 設計マニュアル(2015)に記載された健全な管きょのうちの鉄筋コンクリート管(RC管)と強化プラスチック複合管(FRPM管)の土圧・変形挙動とFEM解析による予測を比較した。

     平成28年度は、昨年度に引き続き、以下の研究を行った。

    • 昨年度開発したFEM解析手法に対して、管面の開口処理に関する改良を施した。
    • 設計マニュアル(2015)に記載された健全な管きょのうちの現場打ちボックスカルバートとシールドセグメントの土圧・変形挙動とFEM 解析による予測を比較した。
    • 老朽化した既設RC 管とこれを更生した管きょの地震時挙動をFEM 解析によって検討した。
    • 設計マニュアル(2015)に記載されたモデル地盤について重複反射法に基づく応答解析を実施し、地震時の地盤変形と動的地盤定数の相違が健全なRC 管とボックスカルバートの土圧・変形挙動に及ぼす影響を調べた。

     なお、本報告書では、改訂設計指針と改訂設計マニュアルを含めて「現行設計法」と呼ぶことにする。

     最後に、本研究グループの活動に積極的に参加されたメンバーの皆様、特に研究会の運営にご苦労を頂いた幹事の皆様には深く感謝の意を表するものである。

    土木学会関西支部共同研究グループ
    「老朽化、および更生した下水道管きょの耐震設計法に関する研究」
    代表 東田 淳